「歴史と歩みを歩いて感じる、円山杉林・皆楽公園、月形ウォーク (10.0km)」 〜JRヘルシーウォーキング2019 いつでもウォーク〜

石狩月形駅は無人駅ではありません。訪れた時も窓口の奥に社員の方の姿がありました。

イベントウォークでは参加証明を当該駅で受けることになるのですが、この石狩月形駅の場合、有人駅であるにも関わらず参加証明を受ける場所は「月形温泉ゆりかご」となっています。

ちょっと注意が必要です。

駅を出発して、のどかな田園風景の中を歩いて円山スギ林へ向かいます。

円山スギ林は、明治23年に樺戸集治監の囚人たちによって植えられた「日本北限の杉林」である「月形スギ保護林」が高齢木になったことから、その杉から採取したクローン苗木を後継木として平成22年に植栽したものです。

明治23年に植えられた杉林は、日が降り注ぎ、風が吹き、鳥がさえずり、とても素晴らしかったです。動画にしてみましたが、雰囲気が伝わるでしょうか？

円山スギ林で森林浴を堪能したので、樺戸神社へ向かいます。途中、何気ない通り道の風景の中にも光るものがありました。おそらく普段は誰も見向きもしない風景なのかなと思いました。

樺戸神社は、樺戸集治監開庁の翌年、明治15年(1882)年11月に札幌神社（現・北海道神宮）の分霊を受けて創建された神社です。本殿横奥には大きな忠魂碑もあります。

「月形樺戸博物館」は、昭和48年(1973年)から「北海道行刑資料館」として一般公開され、平成8年(1996年)に現行の「月形樺戸博物館」となりました。平成24年(2012年)には展示を改修してリニューアルオープンし、現在に至ります。

樺戸集治監の開監から廃監までの39年の歩みを豊富な歴史資料で展示再現しています。

入り口にある、囚人が歩き、すり減ってしまった石「すり減った石」は、石がこれほどまでも減るのかと驚かされます。

「樺戸集治監」は、北海道遺産第３回選定で釧路集治監（標茶町）、空知集治監（三笠市）、網走監獄（網走市）、十勝監獄（帯広市）とともに、「北海道の集治監」として北海道遺産に選定されました。

現在は、『北海道はゴールデンカムイを応援しています。スタンプラリー2』のチェックインスポットとなっています。

広い敷地にはキャンプ場、バーベキューコーナーなどがあり、公園の周囲は約３kmのサイクリングロードが整備され、貸自転車も用意されています。

キャンプをする際には、近くに温泉もあるので、とても便利です！

「月形温泉ゆりかご」は、日帰り温泉専用で、宿泊は「月形温泉ホテル」を利用することになります。

男女で造りの違う大浴場が偶数日、奇数日で毎日入れ替わるのが特徴で、浴場には露天風呂、寝湯、バイブラバス、テレビ付きサウナ、介護用シャワーチェア、さらに温泉施設では珍しい毛染め専用コーナーがあります。

いつでもウォークの参加者にはコースマップ提示で入浴料が割引になりますので、歩いた後には温泉に浸かってスッキリ、サッパリしてから帰りましょう！